小さな組織の「情報機動力」戦略!

中小企業の情報機動力を高める最新ITの活用事例などを発信します。

2-5.戦略に応じて情報媒体やツールを選択する

このブログ「小さな組織の情報機動力戦略!」は、中小企業の経営者の方々を
対象としています。

 

iPadクラウドなどの最新のIT を、

「本気でビジネスモードで使いたい」と考えている方々に対して、

必ず役に立つ重要な情報を発信します。 

 

今回は、マーケティング活動の視点から、

他社との差別化戦略を実践するための情報活用のポイントを

解説してみたいと思います。

 

電通が開発したAISASと呼ばれる消費者購買モデルを使って、

各々のプロセスでのIT活用の留意点を考察します。

 

AISASによる消費者購買モデルの各プロセスと、

その意味はは以下の通りです。パン屋さんの例でお話ししましょう。

 

・A(=Atention:注意歓喜)

例えば広告などの媒体やクチコミなどに触発されて、

商品やサービス(の存在)に気付くプロセスです。

(新しいパン屋さんの例⇒「あ、新しいパン屋さんができてる」)

 

・I(=Interest:関心)

気付いた商品やサービスに興味や関心を向け、情報収集への動機付けを

行うプロセスです。

(「どんなパンがあるんだろう」)

 

・S(=Search:情報収集)

具体的な商品のアイテムを絞り込んで、購入のための意思決定をする

プロセスです。

(「商品の特徴は?いくらくらい?よし、買おう!」)

 

・A(=Action:購入)

実際に商品を購入する手続きをするプロセスです。

(「これ、ください!」)

 

・S(=Share:共有)

購入した商品を使ってみた感想や批評を、周囲に知らせるプロセスです。

(「おすすめのパンがあるから紹介するね!」)

 

 

今回のテーマについては、僕が取り組んでいる真っ最中の仮説なので、

こうすれば上手く行くという結論ではありませんが、

読者の皆さんの商品やサービスやビジネスの業態などで、

もし類似したものがあれば参考にしてください。

 

1.商品やサービスの特性と情報メディアの活用法

 

最初に、商品やサービスの持つ特性で、

情報の活用の仕方を変えるべきだというお話をします。 

 

1)既存の商品・サービス

具体的な形状などが明確で、存在が広く認知されている

商品・サービスなどについては、

情報の露出や反復発信などによる単純接触効果が顕著です。

 

商品の特徴や良さ、購入者のメリットを知ってもらえばもらうほど、

受注や成約の確率が上がります。

 

従って、このような商材でのマーケティングでは、

ECサイトなどのインターネット媒体を駆使して情報を発信し、

利用者とのコミュニケーションを計ることが成果につながります。

 

具体的な情報媒体としては、

 

ECサイトPPC広告、ランディングページ、ブログ、Facebook

YouTubeなど様々なものが利用できますが、

 

大切な事は、AISASの流れに沿って、

Atention (注意喚起)からShare(共有)まで、

 

ある媒体から別の媒体へ誘導し、

最終的には契約をさせるためのホームページ(ランディングページ)などで

成約させるように情報メディアの利用の流れを設計することです。

 

AISASの各々のプロセスに最適な情報メディアを選択することが

非常に重要な作業になります。 

 

2)新たな商品やサービス、無形のサービス

これまでになかった新しい商品やサービス、また無形のサービスなど、

消費者から見て商材の価値がイメージし難いものについては、

様子が全く異なります。

 

利用者から見た商材の価値の認知度が低いので、

ネット媒体で情報を露出することによる動機付けの効果は

かなり限定的だと考えるべきでしょう。

 

このような商材の場合は、ネットで情報を露出させるよりも、

リアルの説明会やデモやセミナーなどで、

売り手やサービス提供者の魅力を直接的にアピールしたり、

信用をつくるための工夫をする方が効果的です。 

 

もちろん情報媒体などのツールも使いますが、

面対によるリアルのコミュニケーションを基本にして、

対話のインパクトをより強めるために情報ツールを使用する

という考え方に立つ方が効果が上がると思います。

 

例えば、ペーパレス会議やWeb会議、動画などは、

このような面体でのコミュニケーションの効率を

大幅に高めるために非常に有効なツールです。

 

2.プロセスごとに活用したい情報媒体

 

ここからは、AISASの各プロセスで活用したい情報メディアについて

僕が基本にしている考え方を解説します。

 

1)Atention(注意喚起)

商品やサービスの「存在を認知させる」のに最適な手段を用います。

 

商品価値が認知されている商品やサービスの場合は、

Facebook広告やGoogleAdwordsのようなPPC広告を活用する方法が

あります。 

 

例えば、facebook広告では、対象者の地域や年齢などの属性を

細かく指定することができます。

 

また、PPC広告は、クリックの実績に応じて課金される仕組みなので、

予算に合わせた広告戦略を取ることができます。

 

一方、商品価値が十分に認識されていない商品やサービスの場合は、

不特定多数を対象としたネット広告の効果は期待できないので、

「人の信用力」を通じて認知をしてもらう必要があります。

 

そのための手段としては、

YouTubeでのビデオブログを活用したプロモーションを行ったり、

紹介者のクチコミ、紹介セミナーなど、

人の顔が見えるアナログな活動が必要です。

 

そのため、面対の場ですぐに露出できる、

チラシやパンフレット、プロモーションDVDなどの情報媒体を活用します。

 

2)Interest(関心)

商品やサービスの詳細な情報を届けるための手段に誘導するプロセスです。 

 

AtentionのプロセスからInterestへの誘導を行うための仕組みを

作り込みます。

 

例えば、広告なら、クリックすると目的のホームページに誘導できる

仕組みにしておきます。

 

面対で見てもらうチラシやパンフレットには、商品紹介のホームページ

のアドレスを記載するなど。

 

YouTubeの場合は、動画編集のアノテーションの機能を使って、

パートナーページへリンクを貼って誘導するなどの方法があります。

 

いずれせよ、広告を見せるだけではなく、

認知から関心へと引き込む手段を提供することが大きなポイントです。 

 

3)Search(情報収集)

購買を前提に、さらに詳細な情報を提供して、購入や成約に向けて

しっかりと動機付けを行うプロセスです。 

 

商品価値が認知されている場合は、最近は「ランディングページ」と

呼ばれるページを設ける会社が多くなりました。

 

誘導してきた閲覧者に、実際に「買わせる」ためのWebページです。

 

商品のメリットを具体的に訴求するだけではなく、

購入後のサポートへの不安など、

買わない理由(動機付けを阻害する要因)を削減することも

重要なポイントになります。

 

一方、商品価値が認知されていないものについては、

このようなネットを使った方法ではなく、

あくまで信用力の構築を基本にして、

直接的なコミュニケーションを通じた情報提供を主力にした方が

良いと思います。 

 

このような場で活用できる情報ツールとしては、

例えばお客様の問題解決のシナリオで作ったデモや実データを使ったテスト、

動画やペーパレス会議を使った提案活動などがあります。

 

いずれも、具体性のある形で情報を提供し、

商品やサービスの効果を明確にイメージさせることや、

大きなインパクトを与えることなどを目的にします。

 

また、その商品やサービスを利用している既存顧客の声が

大きな力になる機会がたくさんありますので、

インタビューなどを行って紹介動画を制作しておくことも有効です。 

 

4)Action(購入)

実際に購入や成約の手続きに必要な場を提供します。 

 

商品価値が認知されている場合は、ランディングページから

申し込み&決裁のページに誘導します。

 

複数種類の決裁手段が使える電子決裁システムを利用するのが良いと

思われます。

 

商品価値が認知されていないものについては、情報システムを用いた決裁は

基本的に意味がありません。

 

あくまで面対でのコミュニケーションを通じて、

契約書や注文書などをアナログに交わすことで、

手続きを進めるのが良いと思います。

 

5)Share(共有)

購入してもらった商品の感想を周囲に広めて共感の輪を作ることができる

手段を用います。 

 

例えば、Facebookなどのソーシャルメディア上に利用者のコミュニティを設け、

そこから発信される情報を周囲へ拡散するなどです。

 

また、Amazonの購入ページの利用者レビューに投稿してもらう方法なども

有効です。

 

利用者からの情報発信は、売り手が行うものと違って客観性がありますから、

受け入れ易いという特徴があります。

 

この共感のプロセスで継続的に付き合うことで、お客様との信頼関係を

より深く、より強くすることに留意することが大切です。

 

以上でご紹介したように、

目的が曖昧なままホームページの検索順位を上げるとか、

集客のためにFacebook を使うなどという

訳のわからない使い方は時間とお金の無駄遣いです。

 

自社の差別化戦略に応じて情報ツールの活用を工夫して、

決して一般論で言われるような詰めの甘い取組みや、

大手企業の真似ごとにならないように、

情報メディアを上手く使い分けてください。

 

さらに、繰り返しお話しして来たように、

リアルで面と向き合うことでしか伝えられないものもあります。

ネット媒体一辺倒ではなく、

目的に応じてリアルとネットを使い分けましょう。 

 

 

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2−4.効果的な通信技術の使い方

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今回は通信技術の選び方や使い方についてポイントを解説します。

 

ここでいう通信技術とは、WiFi(ワイファイ)や無線LAN

それからLTEまたは4GLTEと呼ばれる高速通信など、

日常で情報機器をインターネットに接続するための技術のことです。

 

実はインターネットへの接続方法は、

ビジネススタイルや個人のライフスタイルによって、

選択の仕方が大きく変わります。

 

例えば、大企業にいる人が、整備された社内ネットワークを使う場合や、

個人が自宅で趣味で使う場合などは、

今回解説する視点とは選択の基準が全く違うと思います。

 

「万人にとってこれがベスト」というものはないと思いますが、

選び方によっては費用に大きな差が出ることがありますので、

 

ここでは、実際に僕が使った経験からわかったことを中心に解説を

しますので、

業務で選択する際の参考にしてください。 

 

1.WiFi(ワイファイ)接続

 

正確に言うと、無線LANの技術で「WiFiと呼ばれる規格」にもとづいて

運用される通信のインフラです。

 

事務所や、自宅で光回線などを使ったインタ−ネットの工事をした後、

これに無線ルータなどを接続すると、室内に無線LANの電波を飛ばす

ことができます。

 

そして、iPadなどのモバイル機器で、「WiFi」の設定をして接続すると、

無線LANの電波を使って光回線を経由してインターネットにつなぐことが

できます。これが「WiFi 接続」と呼ばれる接続形態です。

 

LTEなどの高速回線と比較すると以下のメリットがあります。

 

1)回線速度が非常に早い

最近のIEEE802.11acという規格では、理論値で1,300Mbpsという

ものすごいスピードで通信ができます。

 

(これまではIEEE802.11nで300Mbpsでした)

 

LTEで最も早いNTTドコモのXi(クロッシー)が150Mbpsですから、

比較すると、いかに早いかがわかります。

 

(もっとも、これは理論値で、実測ではこの4分の1くらいになることが多い)

 

但し、接続する情報機器が、IEEE802.11acやnに対応していなければ

意味はありません。

 

それから、最近は各キャリアのショップから無料のWiFiスポットが設置されて

いますが、

ショップの話によるとLTEが使えない時の代替手段で、

速度的にはLTEほど速くはありませんとのことでした。

 

 

2)パケット通信量の制限がない

LTEや4Gなどの高速回線は、どのキャリアも1ヶ月間に7GB、3日間で

1GBのパケット通信量の制限をしています。

 

(これを超えると128kbpsなどという超スローな通信しかできなくなる)

 

光通信にはこのパケット通信量の制限がありません。

このメリットは非常に大きいので、

セルラーモデルでiPadなどを使っている方々も、事務所や自宅では、

WiFi環境を必ず準備しておくことをお勧めします。 

 

例えば、容量が大きなプログラムのアップデートや、

無線接続を経由したバックアップやシステム環境の復元では必須です。

LTEではパケット通信量の制限を超えたり、処理自体が動かない) 

 

2.LTEや4G LTEなどによるモバイルデータ通信

 

LTE(NTTdocomo)とか4GLTE(auソフトバンク)と呼ばれる高速の電話通信の

規格を使って、各キャリアの基地局と、iPadiPhone などの情報端末を無線で

インターネットにつなぐ仕組みです。

 

iPhoneセルラーモデルのiPadでは、このLTEWiFi 接続の2つの接続方式を

選んで使えるようになっています。

 

LTEによる通信は、WiFi 接続に対してモバイルデータ通信という言い方をします。

 

通信速度は、各キャリアで違っていて、

最も最速なNTT ドコモのXiでは受信時最大150Mbps、auの4GLTEが100Mbps、

ソフトバンクの4GLTEが112.5Mbpsの通信速度です。

 

iPadには、このLTEや4GLTEでインターネットに接続するセルラーモデルと、

WiFi 経由でインターネットに接続するWiFi モデルの2つのタイプがありますが、

 

ここではセルラーモデルを使用する時の注意点として、

各社のLTEや4GLTEを使ってみた経験をお話しします。

 

まず、LTEや4GLTEなどの場合、電波の届き具合や混み具合は、

キャリアのみならず、地域や時間帯によって大きく異なることを

理解しておいてください。

 

カタログ値での速い/遅いなどの比較は全く無意味で、

スピードメーターなどで実測してみるとわかりますが、常に変動しています。

 

これは、電波の強弱以外にも、

使用する電波の帯域が、通信で飛び交うパケットで混雑するため、

その混雑具合で実効スピードが変わるためです。

 

カバー率で表示される電波の届き具合に関しては、LTEや4GLTEの場合は

各社ともにそれほど大きな差を感じることはありませんでした。

 

しかし、帯域の混み具合によるパケット詰まり(パケ詰まり)に対する

対策にはかなりの開きがあるようです。 

 

 パケ詰まりとは、1車線しかない道路に大量の車が入って来ると

渋滞が起きるように、パケットが流れない渋滞が起きる通信障害です。 

 

僕の経験からは、ソフトバンクが最も対策が進んでいて安定しています。

(都市部だけかも知れませんが)


続いてau。こちらも当初問題になったパケ詰まりは、かなり改善が進み、

非常に安定しています。

ドコモのLTE(Xi)は、WiFiモデルのiPadを利用している時に、

WiFi 接続が突然切断されたりして何度か酷い目に遭いました。

現在はドコモは、データ通信は一切やめ、電話機能しか使っていません。 

 

3.テザリング

 

iPhoneの「インターネット共有」機能を使って、iPhoneに高速で通信できる

無線ルータの機能を持たせて、

WiFiモデルのiPadなどを無線接続してインターネットを利用する接続形態です。

 

こうすることで、2年縛りのあるセルラーモデルを使う必要はなくなり、

WiFi モデルのiPadをショップで購入すれば、すぐに使うことができます。

 

加入から2年間は無料で、一度に5台までの情報機器を無線接続することが

できます。

 

それから、弟2世代、弟3世代の3GモデルのiPadをお持ちの方で、

既にパケット契約を解約してしまった方に朗報です。

 

このテザリングを申し込むと、何の追加費用も発生させずに、

休眠中のiPadを利用できるようになりますから、お試しください。

 

尚、デザリングもパケット通信量の制限があるので念のため。 

 

4.ポケットルータでのWiFi 接続

 

ポケットルータと呼ばれる持ち運び式の無線ルータを使って、

インターネット回線に接続する形態です。

 

キャリア各社、E-モバイル、日本通信(SIMフリー)など、様々な会社から

提供されています。

 

電話回線を使いますので、2年間のパケット利用契約=2年縛りがあります。

 

テザリングと形態的には良く似ていますが、以下の点でテザリングより

使い易い製品があります(全てではない)

 

1)1度に最大10台程度の情報機器をインターネットにつなげられる

2)繋ぎっぱなしの状態で使える(テザリングは使うたびに接続操作が必要)

 

僕も今年の2月まで、NTT ドコモのL-03Eというポケットルータを使って

いました。

125Mbpsまで対応でき、バッテリー持続時間15時間という頼もしいルータでした。

 

しかし、どういう訳か、昨年の9月頃から、

トラブル(パケ詰まりで接続が突然切れる)が頻発するようになりました。

 

当初は、故障やファームウェアのバグかと思いましたが、トラブルの発生が

ドコモがiPhoneの提供を始めた時期と重なっているので、

 

どうやらiPhoneの契約で、一気にXiの利用者が増えたことによる

帯域への輻輳対策ができていないことが原因だとにらんでいます。

 

このような事情から、仕事で、特にお客様を相手にする業務では、とても

利用できないと判断せざるを得なくなりました。

Xiの現在の状況はどうかわかりませんが、まだ、個人利用に止めた方が無難かも

知れません。

 

この状況は、Xiの問題だとすれば、日本無線などのSIMフリーのルータでも

起こる可能性があります。(ドコモのXIを使っているので)

 

5.仕事で安定的につかう工夫

 

個人利用の場合は、費用の大小や、2年縛りのあるなしなどの要素が

重要な判断基準になりますが、

 

仕事で使う以上、どんな地域でも「安定的に通信できる」ことが最も重要です。

 

千載一遇のチャンスをつかめないような信頼性に乏しいものを、

仕事に利用すべきではないと思います。 

 

そういう意味で、どのキャリアを選択するかや、どんな接続形態を選択するかは、

ベンダーの知名度や大きさなどに惑わされずに、

 

自分が仕事で使う地域でのつながり易さや、信頼性などを使っている人に聞いて、

総合的に判断するようにしてください。 

 

ちなみに、僕は、いろいろ試行錯誤した結果、以下のような方法を取っています。

 

1)事務所ではWIFI接続(1,300Mbps)で、光回線でインターネットに接続

 

2)IPadは1台が、ソフトバンクセルラーモデルでモバイルデータ通信です。

2台がWiFiモデルでiPhoneテザリング経由でインターネット接続です。

(いずれも外出時。事務所内では光回線経由でWiFi接続)

 

3)iPhoneauと契約と、サブ的にNTTドコモiPhone を使用

(ドコモは山間部地域などで使用)

 

結果的に、3社のマルチキャリア化で通信の安定化を図っています。

(一般の方はここまでする必要はないと思います)

 

尚、ネットワークへの接続形態を検討する際には、宣伝や個人の紹介にも

少し注意が必要です。

 

実際にテストしたり、自分では使ってもいないのに、

Facebookなどの影響力の大きな媒体で製品やサービスを紹介している投稿を

数多く見かけるからです。(個人的には無責任ではないかと思います)

 

いずれにしても、ネットワーク接続はIT利用上は必須なものですから、

個人利用とは違って、自己責任で確かめた上で、

確実に運用できる工夫を施されることをお勧めします。

 

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2−3.ビジネスアプリ活用を成功させるコツ(後半)

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今回は、「 2−3.ビジネスアプリ活用を成功させるコツ」の後半です。

 

2.MetaMoji Note(旧Note Anytime。手書きのスケッチ描画)

 

真っ白なキャンバスや、PDF、写真などを背景にして、

手書きで文字やスケッチを書く事ができるアプリです。

 

7notesを開発したMetaMoji 社のアプリで、

7notesで制作したデータを取り込むこともできます。

 

スケッチ機能を持つアプリの中では、

日本語による手書き機能の使い易さは、おそらくナンバーワンです。

(個人的にはGoogReaderなどより、遥かに使い易い)

 

さらに、ここが重要なポイントですが、

MetaMoji Noteには、

スケッチや手書きのテキスト変換という基本的な機能以外の所で、

ビジネスアプリとしての優れた特徴があります。

 

それは、「他のアプリへデータを送るエキスポートの機能」が

非常に充実しているという点です。

 

これを利用すると、

Dropboxなどのクラウドを経由して、他のアプリと組み合わせて、

複数のアプリで情報編集や加工ができるシステムを構築することが、

プログラム開発などをしなくても簡単にできてしまいます。

 

一例を挙げると、

Dropboxに保管していた設計図書や図面(PDF文書)を読み出して、

MetaMoji Noteで朱書きのアノテーション(注釈やメモ)を記入し、

Googleドライブにいったん保管して、

Googleドライブの共有機能を使って関係者と共有すれば、

 

相手の人は、現場でiPad上で、朱書きされたPDF資料を開き、

それを作業指示として使うことができる、とういうような具合です。

 

このサンプルケースでは、

作業指示に必要な情報をメールに添付して送る必要がなくなるので、

情報を伝達するスピードがかなり早くなり、

機動力を活かして仕事ができるようになることがメリット(効果)です。

 

本来MetaMoji Noteは、ポストカードなどを作成する目的で使う、

スケッチアプリなのですが、

 

このように、ビジネス活用の分野でも、大いに威力を発揮し、

特にエキスポート機能を活用することで

アプリやクラウドを相互につなぐ

「ハブ的な役割」を果たすことの効果は絶大です。

 

こういう意味で、僕はMetaMoji Noteを、

システムを構築する際に「絶対に離せない最強の役立ちアプリ」と

位置付けています。 

 

3.MetaMoji Share(旧Share Anytime:ペーパレス会議)

 

なんかMetaMoji社のアプリの話ばかりになりましたが、

僕は決して、MetaMoji社の回し者ではありません(笑)

 

僕はビジネスで使うアプリに関してはかなり厳しい評価をしています。

 

「いざ、という時」に役に立たないものは、

素早い対応を求められるビジネスの舞台では役に立たないので、

少しでも効果が曖昧なヤツは、どんどん外して行きます。

 

ここで紹介している7notes,MetaMoji Note,MetaMOji Shareの3つは、

そうやって残った数少ない「最強の役立ちアプリ」です。

 

このMetaMoji Shareは、複数iPadを同期させ、

PDF文書とそこに描いたアノテーションを共有しながら、

ペーパレス会議ができる非常に優れたアプリです。

 

パソコンを使わずに、iPad だけで文書が共有できるビジネスアプリ

としては、おそらく最強ではないかと思います。

 

この世界では、少し前まで、

RICHO社のSmartPresentorというアプリが有名でしたが、

以下の点で非常に優れた実用性があります。

 

MetaMoji Shareは、

1)最大100台まで同期ができる

(SmartPresentorは10台まで)

 

2)離れた場所や、異なるネットワーク下のiPad同期できる

(SmartPresentorは同じ部屋でWiFiを共有しているもののみ)

 

3)書き込むアノテーションの量には制約がない

(SmartPresentorはすぐにいっぱいになる)

 

これらの特徴のおかげで、

ビジネスでペーパレス会議を行う際の問題の多くが解決されました。

 

尚、離れた場所同士での打ち合わせを行う時は、

Facetimeやハングアウトなどのビデオ会議アプリを併用することを

強くお勧めします。

 

音声と文書を共有しながら、

文書とアノテーションを共有した打ち合わせができます。

 

このように、これまではパソコンを使わないとできなかったWeb会議、

つまり画像や音声や文書を同時に共有する必要があったWeb会議が、

 

iPadを使うことで、パソコンのある場所に制約されずに、

移動中や外出先であっても、

参加者に参加してもらうことができるようになります。

 

また、オンラインでリアルタイムのセミナーや講義などの

運用もできますね。

 

このような使い方ができるシステムが、

月々わずか200円程度の費用で運用できるようになりますので、

 

Web会議商品やサービスを取り扱う業界の構造や

ビジネスの内容にも大きな変化をもたらすであろうと考えています。

 

4. 2−3.ビジネスアプリ活用を成功させるコツ」のまとめ

 

前回と今回の記事でおわかりになったと思いますが、

ビジネスでアプリを使いこなすコツは、

「アプリ同士の組合わせ」の相乗効果を活用することです。

 

1つ1つのアプリの機能は単機能で大したことはなくても、

連携して動かすことで非常に大きな力を発揮させることができます。

 

この点が、ビジネス活用のスタイルが、個人利用とは全く違う所です。

ここをご理解くだされば、

ビジネスの場で有用なアプリをもっと使えるようになると思います。 

 

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2−3.ビジネスアプリの活用を成功させるコツ(前半)

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「本気でビジネスモードで使いたい」と考えている方々に対して、

こちらも本気で(笑)、有益な情報を発信します。 

 

今回は、ビジネスで威力を発揮するアプリをいくつか例にとって、

iPadのアプリを最大限に活用するためのコツを理解していただく企画です。

 

iPadでは、GoogReaderのような多機能アプリもありますが、

これは例外的だと思った方が良いです。

 

iPadでは、多くのアプリはモバイルの場で使えるように、

単機能で、素早く起動できて、より簡単な操作で使えるように作られています。

 

逆の見方をすると、

ビジネスで利用する時は、パソコンでのように、

1つのアプリだけで全てを処理しようとしても、

機能的に全くもの足りない、と感じることが多くなります。

 

多くの人が、iPadをビジネスの場ではあまり利用せず、

机の引き出しの中で「肥やし」化させてしまう?(笑)のは、

こういうiPadの特性も1つの原因だと考えています。

 

実は、iPadでは、いくつかの関連するアプリを組み合わせて

使うことができるかかどうかが、とても重要なポイントになります。

 

ですが、多くの方がこの点を見逃してしまっておられますので、

ここを具体的にお伝えしたい。

 

ただ、「組み合わせる」なんて言っても、

何のことだか具体的にイメージし難いと思いますので、

 

僕が非常に頼りにしている3つのアプリを例にとって、

有効活用するための「組合わせのコツ」を解説します。

 

今回のテーマは前半、後半の2回でお届けします。

少し長くなりますが、どうぞお付き合いください。

 

それから、アプリの話をすると、

「そんなアプリは既に持ってるよ」などと言い出して、

自己主張しながらモノを見切ったような態度を取る人(笑)が、

必ず出て来ますが、 

 

持っているかどうかなどは活用とは全く関係ありません。

そんな表面的な見方しかできないのではダメです。

「どう使うか」が大切なポイントで、その話をしていますので、

どうぞ主旨をご理解ください。 

 

 

1.7notes(手書きのテキスト変換。MetaMoji社)

 

説明する必要がないくらいに有名な手書きアプリです。

ただし、ただ「手書きで書ける」ということだけでは、

全く意味がありません。

 

そうではなく、いろんなシステムへの情報入力のための

「らくらくインプット」の手段として使う時に、

非常に大きな効果があるので、そこに着目してください。

 

つまり7notesで書いた内容を「どう利用するか」が、実のところ、

非常に大きなポイントになります。

 

以下は、僕の場合の活用の一例です。

 

僕は、商談や会議の結果から、

関係者に連絡をしなくてはならないような場合に使っています。

 

面談の席では、相手の発言のキーワードだけを

素早く「手書き(流し書き)」でメモを取り、打ち合わせに集中します。

 

その後、打ち合わせの休憩時間や、終わった時に、

「後から変換」機能を使って、手書き文字をテキストに自動変換をして、

Dropboxに保管します。

 

僕のDripboxは、内部でGoogleドライブとクラウド連携していて、

Googleドライブにも自動的に同じデータが入る仕組みになっているので、

 

Googleドライブの情報共有機能を使って、関係者と情報を共有します。

 

そしてLINEを使って「送ったから見てね」と一言送ります。

これだけです。

 

こうすることで、

事務所に戻ってメモをもとにパソコンに打ち込み治して清書して、

それからメールを出すという工程が必要がなくなります。

 

報告や作業指示をその場で出せて、大幅な時間短縮になります。

 

このように「たかが手書き」ですが、

使い方の工夫で、ものすごい情報機動力を発揮することができます。 

 

ここから、後半に続きます。

 

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2−2.注目したいクラウド(後半)

このブログ「小さな組織の情報機動力戦略!」は、中小企業の経営者の方々を
対象としています。

経営のスピード化でお客様との信頼関係を作りたい方や、
iPadを購入したものの、個人的な利用の域を出ていなくて、
もっと効果のある活用分野を探したい方々に向けて情報を発信をします。

 

昨日お伝えしたクラウド・サービスであるGoogleについては、

Googleを中心にして、さらに他のクラウドを組み合わせると、

システムの拡張が非常にやりやすくなります。

 

もちろん、Googleと他のクラウドを連携させるには、

昨日解説した「クラウド連携」の仕組みを使うことが条件です。

 

本日は、「クラウド連携」を使って、Googleと連携させて活用したい

3つのクラウドについて解説します。 

 

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1.Dropbox

 

スマートフォンなどのモバイル機器がリリースされた当初から使える、

非常にポピュラーなデータ保管用のクラウドです。

 

先日の機能拡張により、Pro 版は価格据え置きのまま、

容量がこれまでの100GBから、なんと一気に1TB(1000GB)に

拡大されました。

 

 

性能的には、クラウド側のデータベースと、ローカル側のキャッシュの

同期の速度が、

GoogleドライブやOneDriveなどの他のクラウドと比べて圧倒的に早いという

特徴があるようです。

(ストップウォッチを使って、独自に比較テストを行った結果)

 

Googleとの連携活用については、パソコンを使ってGoogleドライブに

保管した情報を、

社外から、iPad側のDropboxで取り出すことができます。 

 

クラウド連携の仕組みで、クラウド間でデータを同期させる)

 

iPadiPhone版のDropboxは、

取り出した情報を他のアプリへエクスポートする機能が充実しています。

 

これを活用してアプリ同士を連携させると、

iPad上で、情報を加工、処理、通信するシステムを比較的容易に構築

することができます。

 

例えば・・・

 

1)社内で、ScanSnapで読み込んでPDF化した文書や図面を

パソコンでGoogleに保管しておき、

 

2)社外でiPadを動かしてDropboxから取り出して、

手書き編集アプリなどで具体的な作業内容を手書きで書き入れて、

 

3)クラウド連携を使って内部でデータを同期させ、

 

4)仕事の関係者に、Googleの情報共有機能を経由して取り出させて

建築現場における作業指示の手段として使う

 

などと言った使い方ができます。

 

このように、Googleに保管した情報をDropboxで取り出せるので、

iPadを持って外出すれば、

どこにいても、たいていの仕事は移動しながらでも行えるようになります。 

 

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2.OneDrive

 

マイクロソフト社が提供するデータ保管用のクラウド・サービスで、

少し前までSkyDriveと呼ばれていたものです。

 

先日の機能拡張により、価格据え置きのまま1TB(1000GB)の容量が

使えるようになりました。

 

OfficeOnlineなどのWeb版のWord、Excel、パワーポイントを使って

文書を作成して保管する場所です。

 

また、Office2013 (Word、Excelパワポなど)で作成したデータを保管する

場所でもあります。

 

Office365のサブスクリプション契約で動くOffice for iPadのWord、Excel

パワポなども、このOneDriveを経由してデータの保管や取り出しを行います。

 

OneDriveに関しても、Dropboxと同じように、

保管したOffice文書をクラウド連携の機能を使ってGoogleドライブで取り出し、

 

仕事上の関係者と情報を共有したり、共同制作などを行うことができます。

 

クラウド連携の機能を使って、iPad上のDropboxでOffice文書を取り出し、

Excel for iPadにエクスポートすると、

社内で行っていた事務作業の続きを、そのままiPadで行うことができます。

 

なんと言っても、本年3月から、

iPadで動くマイクロソフト純正アプリの「Office for iPad」が動くように

なったことが、

とんでもなく大きな機動力をOneDriveに与えることになりました。 

 

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3.Evernote

 

付加価値の高いインテリジェントなノートとして使える

データ保管用のクラウド・サービスです。

 

他のクラウドはフォルダ構造を使ってデータを整理しますが、

このEvernoteは、ノートブックと呼ばれるフォルダーに、

ノートと呼ばれるファイルを保管し、

タグと呼ばれる情報識別標識を後から付加することで、

「非常にフレキシブルな情報検索」が行えることが最大の特徴です。

 

例えば、タグを様々に切り替えながら、指定のタグを含むノートを探すと、

あるデータ(ノート)と他のデータの関係を、

様々な角度から視点を変えて解析するデータマイニング的な使い方ができます。

 

また、キーワード検索(複合条件検索)の速度が非常に早く、PDFの内部や

写真に記述された文字情報まで検索することができます。

 

さらに、僕がもっとも重視するのが「イベントを自動的に生成する機能」で、

これを利用した非常にユニークなサービスを後日紹介させていただきます。 

 

4.「2−2.注目したいクラウド」のまとめ

 

ここでご紹介したクラウドは、

各々を個別に動かしても、もちろん各々の特徴的な機能を発揮しますが、

 

さらに、「クラウド連携」の仕組みを使って相互に組み合わせると、

データを、「ただ1度だけ、1つのクラウドに保管」するだけで、

 

その他のクラウドからも、そのデータが取り出せて利用できる、

と言った、

非常にフレキシブルなシステムを構築することができます。

 

こうして、各クラウドが持つ特徴的な機能を、

機動力を発揮しながらフルに活用することができます。

 

小さな組織が、費用をかけず、短期間で、

業務に必要なシステムを開発する材料として、

これほど威力のあるものはそうたくさんはないと思います。

 

この後のパートで、

このような複数クラウドや、複数のアプリを組み合わせたシステムや

サービスをご紹介します。

 

是非ご注目ください。 

 

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2−2.注目したいクラウド(前半)

このブログ「小さな組織の情報機動力戦略!」は、中小企業の経営者の方々を
対象としています。

経営のスピード化でお客様との信頼関係を作りたい方や、
iPadを購入したものの、個人的な利用の域を出ていなくて、
もっと効果のある活用分野を探したい方々に向けて情報を発信をします。

 

中小企業が情報化投資を行う時、できるだけお金をかけずに、

しかも短期間で取り組む事ができるシステム構築技術がクラウドです。

 

クラウドというと、アマゾンに代表される商用システムや、

Dropboxのようなデータ保管用のストレージなどをイメージされるかも

知れませんが、

 

いくつかのクラウドを連携させてシステムを組むと、

各々のクラウドが持つ、データ保管機能とは全く別の独特の性格が

表に出て来ます。

 

それらが互いに相乗効果を発揮して、全体で大きな力を発揮するように

なります。

 

僕は、この方法を使って中小企業の皆様にシステムを企画し、

ご提供しています。

 

「2−2.注目したいクラウド」では、全体を前半と後半の2つに分けて、

以下のクラウドについて、

システムを組む際に威力を発揮する重要な機能を解説します。

 

1)GoogleApps (カレンダー、ドライブ、Gメール)

2)Dropbox

3)OneDrive

4)Evernote

 

まず前半では、

GoogleApps (カレンダー、ドライブ、Gメール)について解説します。 

 

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1.Googleカレンダー

 

Googleというと、検索機能やGメールなどが良く知られていますが、

実は、GoogleApps(グーグルアップスと読む)という大きなサービスの集合体で、

古くからある検索機能や、最近のGメールもその1つです。

 

実は検索機能やGメールも非常に重要な機能ですが、システム化を考える時、

まず最初に検討していただきたいのがGoogleカレンダーです。

 

Googleカレンダーは、今や業界標準となっているカレンダー・サービスで

世界中のカレンダーソフトが規範にしてインタフェースを取っています。

 

組織やチーム内でのスケジュールの共有や、アクセス管理などに非常に

優れた機能を持っていて、多くの企業がチーム内のスケジュール管理に

使用しています。

 

例えば、表示色の切替え、共有しているメンバーの切替え、リマインダー、

ビデオ会議ハングアウトとの連携、などチームがスケジュールを共有して

使うための機能が充実しています。

 

さらに注目すべきことは、Googleカレンダーと連携して動くプラグイン

豊富に準備されていて、

機能の拡張が簡単にできるという、非常に大きな特徴があることです。

 

例えば、カレンダーに関連資料を添付できるプラグインを使うと、

カレンダー上のイベントをクリックして、

添付資料を引き出して、すぐに参照する、などという使い方が、

プログラム開発をしたりしなくとも、非常に簡単にできてしまいます。

 

ちなみに、

この「カレンダーを起点にして、あらゆる情報を一元的に管理する機能」は、

なんと無料で使えます。

中小企業の皆様には、今すぐにでも注目していただきたい機能です。 

 

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2.Googleドライブ

 

Googleが提供するデータ保管ストレージのサービスです。

他のストレージ系のサービスに比べると、以下の2つの点で大きな特徴があります。

 

1)Googleカレンダーとの連携が可能

 

先ほど、Googleカレンダーの説明で「関連資料を添付できる」機能を

解説しましたが、これはGoogleドライブに保管した情報が対象です。

 

いったんGoogleドライブに情報をアップロードしておけば、

いつでもカレンダーに添付し、カレンダーから開くことができるようになります。

 

他のストレージ系のクラウド・サービスでは

Googleカレンダーと連携できるものはありません。

 

尚、Googleドライブでは、マイクロソフトのWord、Excel、パワーポイントなどの

Office文書を開いて表示する互換機能を持っています。

 

レイアウトの復元が100%互換ではなく、復元できないものもあるので、

プレゼントの場でお客様に見せるのは苦しい場合がありますが、

自分自身で内容を確認したい時などは、すごく重宝します。

 

尚、PDF形式の情報は全く問題なく、完全な形で復元し開く事ができます。

 

2)特定の関係者と特定の範囲の情報を共有する

 

Googleドライブが他のストレージ系のサービスよりも格段に優れている

機能です。

 

Googleドライブの特定のフォルダーの下に含まれるサブフォルダーや、

その配下の全てのファイル群を、

 

特定の相手のGメールアドレスを指定することで、

相手を限定して共有することができます。

 

この機能を使うと、メール添付では送ることができない

動画データのようなサイズの大きなファイルや、

あるフォルダーの配下の全ての情報を、

 

「送る」るのではなく「瞬時に共有する」という方法で、

相手に見てもらうことができます。

 

また、相手と情報を共有する際には、アクセス制限として、

コメント可、編集者、閲覧者という

3つのレベルのアクセスコントロールを行うことができます。

 

Gメールアドレスを明記するので、特定の相手にしか開くことができず、

情報の共有と機密管理を同時に行うことができます。

 

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3.Gmail(Gメール)

 

既に非常にポピュラーになった感のあるGメールですが、

メールシステムとしては、非常に優れたスパムフィルタ機能や完全暗号化など

優れた特性があります。

 

しかし、それ以上に僕が注目しているのは、

Gメールアドレスを、GoogleAppsのログインID(Googleアカウント)として、

Google全体の共通IDとして使えるという点です。

 

なぜかというと、Gメールアドレスを登録するだけで、GoogleApps

全てのサービスが利用できるようになるからです。

 

GoogleAppsの機能はプラグインなどを活用して拡張することができるので、

Gメールアドレスを登録するだけでシステム機能の拡張が簡単にできる、

という訳です。(しかも無料です)

 

利用者を増やすための戦略でしょうが、これは、ものすごいものを考えついた

ものだと関心させられます。

 

では、Gメールアドレスやプラグインなどを使って実現できる機能の中から、

身近なものや、非常に効果のあるものを3つご紹介します。

 

1)カレンダー連携

google.comというサーバに登録することで、iPadのオリジナルカレンダーと

Googleカレンダーを完全に同期させることができます。

 

2)連絡先連携

google.comというサーバに登録することで、iPadのオリジナルの連絡先と

Gmail システム内の連絡先を完全に同期させることができます。

 
3)クラウド連携

GoogleDrive、Dropbox、Oneドライブ、Evernoteなどのストレージ系の

サービスを自動的に同期させて、

 

クラウドサービスに、全く同じ構造のファイルシステムを共有させる

ことができます。

 

この連携(同期の機能)を利用すると、

データを1つのクラウドに登録するだけで、

自動的に複数クラウド間の同期をかけ、

GoogleDrive、Dropbox、Oneドライブ、Evernoteなどのサービスが持つ

各々の独自の機能を、

簡単に利用することができるようになります。

 

この機能は僕が独自に技術開発を行ったもので、非常に強力です。

システム構築をする際の中核の技術として使っているので、

「5−5.クラウド間連携」で再度、詳しく解説します。

 

以上、今回の前半では、GoogleAppsの中から、システム構築の際に利用したい

重要なサービスをご紹介しました。

 

次回、後半では、残りのDropboxEvernote、Ondriveを解説します。 

 

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2−1.各ハードウェアの特質について

このブログ「小さな組織の情報機動力戦略!」は、中小企業の経営者の方々を
対象としています。

経営のスピード化でお客様との信頼関係を作りたい方や、
iPadを購入したものの、個人的な利用の域を出ていなくて、
もっと効果のある活用分野を探したい方々に向けて情報を発信をします。

 

最新のITの中から、自社に必要な機材や技術を選択する際に留意したいこと

について解説します。

 

最初は情報機器そのものについて、です。

 

これを公開する目的は、学術的、技術的な分析をするためではありません。

皆さんが「お客様との信頼作りを進める」視点から、

自社に必要な情報機器類を考えていただくことが目的です。

 

軽さや処理の早さ、見栄えの良さ、などの優劣の評価がし難い

カタログ的な性能や、各社の商業主義的なキャッチなどは、

今回は一切抜きにしました。

 

さまざまな立場の方々の利用状況や意見、僕自身が使ってきた経験などから、

機械の相互比較ではなく、純粋に「人間とコンピュータの関係」の視点から

比較したものです。 

 

作成したのは2年程前にのWindows8がリリースされた直後でしたが、

現状でもほぼそのまま使えそうです。

 

f:id:tabletlife:20140902115410j:plain1.比較の軸について

 

(1)縦軸

縦軸は、コンピュータの利用目的(ジョブの特性)です。

 

(A)生産性重視

下に行く程、「生産性」が求められる仕事を表しています。

 

時間当りの文書の作成量だったり、図面の枚数などの、

「物量的な指標」を高めるために使われるシステムであることを意味しています。

 

(B)創造性重視

上に行く程、「人間の直感を形にする」仕事を表しています。

 

画像や映像、スケッチ、音楽などのクリエイティブな作業や、

研究室内での実験データの整理や論文作成などのアカデミックな作業など、

人間の発想を具体的な形にするために使われるシステムであることを

意味しています。

 

(2)横軸

横軸は、人間の能力(情報リテラシー)です。

 

(A)専門家、プロ向け

右に行く程、その道のプロや、専門的な能力を持った人たちに使われることを

示しています。

 

(B)素人向け

左に行く程、プロではない一般人、情報技術の専門知識があまりない人に

使われることを示しています。

 

2.各社の情報機器をポジショニング

 

このように、ハード性能や商業キャッチを抜きにして、

「人間が利用する立場」に的を絞って比較をすると、

各々の違いが非常に良くわかります。

 

Windows7以前のWindowsパソコンやサーバーが、業務で事務作業用に

広く使われてきたことが良く理解できます。

 

Macが、クリエイターや研究の世界で多用されてきたことも理解できます。

 

最近の、iPadやAndoridなどのタブレット端末が、

プロではない一般の人がコンピュータの楽しさを知ったり、

できるだけ簡単にアプリを使うためのものであることがわかります。

 

このような利用者から見た特性を、情報機器を選択する際の参考にすると、

「パソコンが良いか、iPadが良いか」とか、

「WindosかMacか」などという議論は、

あまり意味がないことがわかりますね。

 

どのような特性を選択するかは、「自分たちが何をしたいか」をよく考えて、

一人ひとりが決めればいいこと、だということです。

 

情報機器を選択する時の参考として、是非ご活用ください。

 

3.異質な情報機器

 

ところが、このような「利用する人間の視点」から分類できないのが、

最近のマイクロソフトWindows8系のコンピュータです。

 

外見上は既存のパソコンと同じであったり、タブレット端末と同じような

持ち運び易さを持っていたり、あるいはパソコンとタブレット端末の両方の形状を

ハイブリッドに切り分けて使うものが提供されていて、

確かに形的には優れた特徴があります。

 

そして、マイクロソフト社は、最近Surface Pro3という新しい製品を提供し、

1台で(パソコンもタブレット端末も)全てをと唄っています。


しかしながら、外形上の特質はともかく、

現状で、人間がコンピュータに求めている特性は、

全く違った特性の軸が(最低)2つはありますので、

これを一台でというのはどう見ても無理というのが僕の見解です。

(少なくとも現状の技術では、という条件付きですが)


Apple社が、MaciPadの2つで市場に対応しようとしているのとは、

全く対照的ですね。


もっとも、今後の技術革新で、

このような軸で分類する意味がなくなる日が来るかも知れませんので、

あくまで現状でのお話です。

 

4.マイクロソフトの今後の動向に注意

 

WindowsOSが登場してから20年あまり。

 

MS Office (Word、Excel 、PoerPoint など)を使って作成した

膨大な技術やノウハウが、世界中の企業の中に蓄積されています。 

 

あくまで個人的な考え方ですが、これらの情報資産をより利用し易くする、

という方向性が、

マイクロソフトが今後取り得る選択肢の1つだと思います。

 

そういう意味で、今年の3月から、

Office for iPadという純粋なマイクロソフト製のOfficeアプリが、

日本を除く世界中において販売が開始されました。

 

これによって、膨大な量のOffice 資産がiPadから利用できるように

なったことは、非常に大きな進歩だと思います。

 

日本国内ではまだ販売されていませんが、この「膨大な量のOffice 資産」を

活用させるという方向性は、

今後ますます重要なものになるのではないかと見ています。

 

(日本国内では、マイクロソフトに本法人はまだ販売を開始していません。

Surfaceとの差別化をしたいためなのでしょうか?

日本国内で使うためには、USのマイクロソフト、USのAppleストアへの登録が

必要です) 

 

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