小さな組織の「情報機動力」戦略!

中小企業の情報機動力を高める最新ITの活用事例などを発信します。

1−3.IT活用の目標は情報コミュニケーション

このブログ「小さな組織の情報機動力戦略!」は、中小企業の経営者の方々を

対象としています。

 

経営のスピード化でお客様との信頼関係を作りたい方や、

iPadを購入したものの、個人的な利用の域を出ていなくて、

もっと効果のある活用分野を探したい方々に向けて情報発信をします。

 

このような真剣な姿勢で情報を求める方々の要望お応えするために、

書き物としても面白みは、敢えて犠牲にしています。 

堅苦しく、決して一般ウケはしない内容ですが、どうぞご理解下さい(笑)

 

今回は、iPadクラウドなどの最新のITを利用して、実現していただきたい

ゴールについて少し解説します。

 

 

1.事例紹介

 

iPadなどの情報機器をどのようなシーンや目的で使うと効果があるのか、

非常に良い事例をインタビュー動画にまとめて、YouTubeにアップロード

したのでご紹介します。

 

熊本市の(株)環境総合という水回りの設備サービスに特化した会社の

iPadの活用事例です。

 


iPad活用事例紹介(株式会社環境総合) - YouTube

 

2.コミュニケーションの効率化がポイント

 

環境総合さんの事例では、「見積もり業務」を迅速化したことによって、

お客様からの評価が一気に高くなった、というお話です。

 

ここで着目して欲しいことは、「見積もりを作成する」作業が早くなった

ということではありません。

 

もちろん、訪問先で見積もりを作成できることは大きな変化ですが、

それだけではなく、

 

見積もりのための部品の情報収集やお客様の過去の点検記録の確認や、

作成した見積もりをお客様に提示するまでの、

一連の「お客様の要求に対するレスポンス」が迅速化できたという点が

非常に重要なポイントです。

 

つまり「作業」ではなく、「コミュニケーション」の効率化を行った

結果得られた評価だということです。

 

 

3.作業や報告を迅速化する

 

もうひとつの事例をご紹介します。

 

例えば、お客様との商談や会議に参加した後、打ち合わせの結果をまとめて

関係者に報告したり、作業指示を依頼をするようなケースです。

 

これはビジネスの世界では非常に頻繁に起きる仕事ですね。

 

一般的には、メモで書き取った内容を事務所に持ち帰り、パソコンで清書して、

関係者にメールで配信するという手順で仕事を行ってきました。

 

しかし、面談先から次の訪問先に移動しなくてはいけない営業活動などでは、

会社に戻るまで、組織を動かすための報告や具体的な作業指示はできないので、

急ぐ際は電話で指示をするしかありません。

 

当然、細部まで確実に伝えることはできないし、ましてや相手がいなければ

伝言するしかありません。

 

そもそも、事務所への「移動」とか「清書」などという作業は、何の付加価値も

生み出しませんから、こんなものに時間を投資するのはやめたいものですね。

 

では、この動画をご覧下さい。iPad手書き入力の「後から変換」という

機能を使って、報告や作業指示を効率化する活用例です。

 


iPADビジネス活用123 No.1「手書きのテキスト変換」 - YouTube

 

4.介護現場におけるケアの質を高める

 

3つめの事例をご紹介します。

 

介護の分野で利用者へのサービスをコーディネートするケアマネージャの仕事

での活用です。

 

ケアマネージャは利用者のお宅を訪問して、現状を調査したり(アセスメント)、

ケアプランを作成して介護事業者に指示を出すのが重要な仕事です。

 

ケアマネージャの仕事を効率化するために、多くの介護支援ソフトが提供されて

いますが、まだまだ多くのアプリはパソコンでしか動きません。

 

(2014年からようやく、本格的にiPadで使えるものが一部で出て来ました)

 

パソコンアプリを現場で動かす訳にはいかないので、殆どのケアマネは聞き取った

結果をメモにして、事務所に戻って再入力する仕事を夜遅くまでやっています。

 

この事務所のパソコンでしか動かない介護支援ソフトを、iPadを使って遠隔操作で

現場から動かすことで、アセスメントを利用者宅で行ったり、経過支援記録の入力

を効率化する活用例です。

 

ケアマネの時間を、利用者へのケアという介護の本質的な部分に集中させるための

使い方です。

 


「iPadスーパー実践塾」介護事業所向け教育事例 - YouTube

 

5.作業ではなく「サービスのクォリティの向上」を目的に使う

 

3つの事例を動画でご紹介しましたが、iPadをどのような目的で使うのが効果的か、

ご理解いただけましたか?

 

コミュニケーションを取りたい「相手の存在」があることが大きなポイントです。

 

社内での報告や作業指示、お客様への情報提示、利用者へのサービス提供、

いずれも場合も、自分の作業の効率化という視点ではなく、提供するサービスの

クォリティを向上させるという目的ですね。

 

このような活用は、従来のパソコンを使ったやり方ではできない仕事です。

 

情報処理ではなく「情報コミュニケーション」で活用する!

 

このような視点で見れば、新しいITを使って、これまでにはなかった新しい

サービスを生み出すこともできるのではないでしょうか?

 

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