小さな組織の「情報機動力」戦略!

中小企業の情報機動力を高める最新ITの活用事例などを発信します。

2−1.各ハードウェアの特質について

このブログ「小さな組織の情報機動力戦略!」は、中小企業の経営者の方々を
対象としています。

経営のスピード化でお客様との信頼関係を作りたい方や、
iPadを購入したものの、個人的な利用の域を出ていなくて、
もっと効果のある活用分野を探したい方々に向けて情報を発信をします。

 

最新のITの中から、自社に必要な機材や技術を選択する際に留意したいこと

について解説します。

 

最初は情報機器そのものについて、です。

 

これを公開する目的は、学術的、技術的な分析をするためではありません。

皆さんが「お客様との信頼作りを進める」視点から、

自社に必要な情報機器類を考えていただくことが目的です。

 

軽さや処理の早さ、見栄えの良さ、などの優劣の評価がし難い

カタログ的な性能や、各社の商業主義的なキャッチなどは、

今回は一切抜きにしました。

 

さまざまな立場の方々の利用状況や意見、僕自身が使ってきた経験などから、

機械の相互比較ではなく、純粋に「人間とコンピュータの関係」の視点から

比較したものです。 

 

作成したのは2年程前にのWindows8がリリースされた直後でしたが、

現状でもほぼそのまま使えそうです。

 

f:id:tabletlife:20140902115410j:plain1.比較の軸について

 

(1)縦軸

縦軸は、コンピュータの利用目的(ジョブの特性)です。

 

(A)生産性重視

下に行く程、「生産性」が求められる仕事を表しています。

 

時間当りの文書の作成量だったり、図面の枚数などの、

「物量的な指標」を高めるために使われるシステムであることを意味しています。

 

(B)創造性重視

上に行く程、「人間の直感を形にする」仕事を表しています。

 

画像や映像、スケッチ、音楽などのクリエイティブな作業や、

研究室内での実験データの整理や論文作成などのアカデミックな作業など、

人間の発想を具体的な形にするために使われるシステムであることを

意味しています。

 

(2)横軸

横軸は、人間の能力(情報リテラシー)です。

 

(A)専門家、プロ向け

右に行く程、その道のプロや、専門的な能力を持った人たちに使われることを

示しています。

 

(B)素人向け

左に行く程、プロではない一般人、情報技術の専門知識があまりない人に

使われることを示しています。

 

2.各社の情報機器をポジショニング

 

このように、ハード性能や商業キャッチを抜きにして、

「人間が利用する立場」に的を絞って比較をすると、

各々の違いが非常に良くわかります。

 

Windows7以前のWindowsパソコンやサーバーが、業務で事務作業用に

広く使われてきたことが良く理解できます。

 

Macが、クリエイターや研究の世界で多用されてきたことも理解できます。

 

最近の、iPadやAndoridなどのタブレット端末が、

プロではない一般の人がコンピュータの楽しさを知ったり、

できるだけ簡単にアプリを使うためのものであることがわかります。

 

このような利用者から見た特性を、情報機器を選択する際の参考にすると、

「パソコンが良いか、iPadが良いか」とか、

「WindosかMacか」などという議論は、

あまり意味がないことがわかりますね。

 

どのような特性を選択するかは、「自分たちが何をしたいか」をよく考えて、

一人ひとりが決めればいいこと、だということです。

 

情報機器を選択する時の参考として、是非ご活用ください。

 

3.異質な情報機器

 

ところが、このような「利用する人間の視点」から分類できないのが、

最近のマイクロソフトWindows8系のコンピュータです。

 

外見上は既存のパソコンと同じであったり、タブレット端末と同じような

持ち運び易さを持っていたり、あるいはパソコンとタブレット端末の両方の形状を

ハイブリッドに切り分けて使うものが提供されていて、

確かに形的には優れた特徴があります。

 

そして、マイクロソフト社は、最近Surface Pro3という新しい製品を提供し、

1台で(パソコンもタブレット端末も)全てをと唄っています。


しかしながら、外形上の特質はともかく、

現状で、人間がコンピュータに求めている特性は、

全く違った特性の軸が(最低)2つはありますので、

これを一台でというのはどう見ても無理というのが僕の見解です。

(少なくとも現状の技術では、という条件付きですが)


Apple社が、MaciPadの2つで市場に対応しようとしているのとは、

全く対照的ですね。


もっとも、今後の技術革新で、

このような軸で分類する意味がなくなる日が来るかも知れませんので、

あくまで現状でのお話です。

 

4.マイクロソフトの今後の動向に注意

 

WindowsOSが登場してから20年あまり。

 

MS Office (Word、Excel 、PoerPoint など)を使って作成した

膨大な技術やノウハウが、世界中の企業の中に蓄積されています。 

 

あくまで個人的な考え方ですが、これらの情報資産をより利用し易くする、

という方向性が、

マイクロソフトが今後取り得る選択肢の1つだと思います。

 

そういう意味で、今年の3月から、

Office for iPadという純粋なマイクロソフト製のOfficeアプリが、

日本を除く世界中において販売が開始されました。

 

これによって、膨大な量のOffice 資産がiPadから利用できるように

なったことは、非常に大きな進歩だと思います。

 

日本国内ではまだ販売されていませんが、この「膨大な量のOffice 資産」を

活用させるという方向性は、

今後ますます重要なものになるのではないかと見ています。

 

(日本国内では、マイクロソフトに本法人はまだ販売を開始していません。

Surfaceとの差別化をしたいためなのでしょうか?

日本国内で使うためには、USのマイクロソフト、USのAppleストアへの登録が

必要です) 

 

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